前夜に合流。先に着かれている樋上さん号の中では宴会が始まってた。 「はじめましてー・・」と車を覗けば、ご年配(!?すいません)の方々ばかり。 その”ご年配の方々”のエネルギーに脱帽する沢登りとなる事は、この時はまだツユ知らず・・。 夜、緊張してるのか、あまり眠れない。
朝、まず用意のスピードに、既にベテランとの差を感じる。
車でもう少し奥まで行くが、私の愛車「マーチ」はひぃひぃ言うてる。
車を止めて歩き出し(私はちょっと小走り)、30分程で谷沿いの林道へ。
とにかく、歩くスピードが速くてこの日はずっと日常の1.5倍早くで動いた。
松岡さんのリュックをちょっと持ってみると、私より随分重い。
「食いモンばっかし入っとんねんわー」って。
休憩を入れながら進むが、立ち上がって進みだすとスグに離されてしまう。
「何が違うんやろー・・?」と思うが、違い過ぎてワカラナイ。
足運び、ルート探し、などにベテランの力を感じる。
そして、何よりも体力。
今回は「自分でルートを見つけながら行く」という事をしてみようと思ってた。
人の後をついていって詰まることが多かったから。
そういう事もあって、景色を見てる余裕があまり無かった。
途中、25メートルぐらいの大きな滝。ざぁざぁと降ってくる滝を見上げる。
背後から樋上さんのお声。「あの上でメシにしよーか」。
・・・・!? あの上で・・・・!?
それから、この日一番の恐怖の高巻きが始まった。
急斜面を木を掴みながら登る。今までで(と言っても今日が3回目の沢)一番の急斜面。
とにかく”落ちるーー”という恐怖感でいっぱいで、一人で小声で「怖い、怖い、怖い」と
言い続けてた。むちゃくちゃ怖かった。
上に着いた時は憔悴し切ってて、ゴハンどころではない。でもそれは私だけ。
その後、2段の連なる滝を1段登ったところで詰まってしまい、巻いた樋上さんや
登れた鎌っちゃんにザイルで上げてもらう。
岩登りの技術が要る・・。 登れない・・。
振られて、荷物のように引っ張り上げてもらう・・。ヘコむ。
でっかいゴルジュが出てくる。 初めて見るゴルジュ。
私は巻く。4名ぐらいの方が直登し、途中からザイルをツタッて登る。
あーー、巻いて良かった・・・・、と思って見てた。
3時頃テン場に着いた。 ツェルトを張る。初めてのツェルト。これって軽量で便利なのねー!!と感心しまくった。 焚き火を起こそうと枯れ枝を集める。 ・・・あれ? 私、ナンかみんなの集めてる木とちゃう・・・? そう、私の今まで経験してきた「焚き火」の概念も、大きく変わるのだった。 直径15センチぐらいの大きい大きい枯れ木を集めてはる。 ”枯れ枝”じゃなくて”枯れ木”を集めるんや・・。 大きな大きな焚き火で、感動した。 夕方4時ごろから火を囲み、なかなか終わらない夜を楽しく過ごした。 ウィンナーを焼いて、ゴハンを炊いて、お味噌汁に途中で採って来たキノコ入れて、 ポトフ作って、コーヒー飲んで、いっぱい話して、いっぱい笑って。 「俺ら、ここに酒呑みに来てんねやー」って言うてはる。 そんなオヤジ達はかっちょいいなー、と思った。
次の日、少しだけ沢を登ってから引き返し、下山に入る。
下山の斜面を下るのが苦手で、前日同様、みなさんと距離が開いてしまう。
獣道が途切れてる箇所などは、私だけがザイルをもらって渡った。
昨日は「怖い、怖い、怖い」と言うてたけど、今日は「いける、いける、いける」て言うた。
メンタル的にもうちょっと前向かな、と思って。あんまり効果ナシ。怖いモンは怖い。
下る、というよりは、落ちる、という感じで下まで行った。
考えるより進めー、という感じだった。
車まで戻ると、樋上さんらはとっくに着いておられた様子。
私は「た、立たれへんー・・・・」ってヨレヨレになってるのに、みなさんは「おつかれさーーん」とまだ元気な様子。
あーー・・・・、信じられへんー・・・・。
こうして最後まで、信じられない体力を持った方々に驚かされるのだった。
とにかく、今回の沢登りは「頑張った」という感じ。
「ついて行くぞー」という目標も果せたのか果せてないのか、いや、果せてないか・・。
エラかったけど、良い経験をいっぱいさせて頂きました。
こんなにしんどくてヨレヨレなのに、「あー、また沢登りしたいーー」って思ってることが
今回の沢登りの結論なんかなー、って思う。
樋上さんを始め、ご一緒させて下さった皆さんには感謝の言葉もありません。
まだまだ初心者過ぎる私をご一緒させて頂き、ありがとうございました。
私にペースを合わせて頂いたんだと思います。
そして、この沢登りに誘ってくれて、荷物も負担してくれた鎌っちゃんにも
本当にお礼の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございましたーーーーー!!
とよのか
作成 2002年10月22日
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