この滝の上で ちょっと間 休憩してから降渓開始。最初の滝は木にロープスリングをかけて、それにコーナンで売ってる200円のネジ止めカラビナをセット。根来さんが先頭を降りる。8環にザイルを通しハーネスにつけ、そのザイルをコーナンカラビナに通す。小山伏さんが確保器(?)でズルズル降ろしていく。俺の役まわりは根来さんが手ぇで送る合図を滝の落ち口で見て その合図を小山伏さんに伝えること。間もなく根来さん着水してザイルを外す。この時点でコーナンカラビナの個所で二重8の字結びを作り、結び目がコーナンカラビナを通らない様にする。結び目が無い側のザイルでシングルで懸垂をする。二番手は俺。しんがりが小山伏さん。俺の下降器は鈴鹿でバリバリやったルベルソ。根来さん・小山伏さんは8環。
懸垂に使う側のザイルの長さが着水面+少し だけなので滝壷着水後すぐにザイル末端が下降器を通り越して自分は流れていく…とゆう段取り。シングルで降りたワケ納得。こうしとかんと水流のキツイ個所では水の流れに引っ張られて懸垂中にロックしてもぉたり着水後、ザイルが外せんで水かぶって往生する…とゆうケースがあるらしい…。
しばし川原歩き。
飛び込めるとこはザッバーンと。滑れる滝はスススーっと滑って降りる。ナメ滝って滑り台の滝のことなんやな。高さがあって水深が浅かったり何らかの理由で飛び込めない滝は さっきの段取りで懸垂して滝芯を降りる。
それにしてもシングル(φ8.5or9.0mm)の懸垂はロープがビヨヨーンと伸びる。最初 怖かったが2〜3回やってる内に伸び加減が分かってきて慣れた。
そーゆーのを繰り返して いよいよ貴船の滝へ。
支点をドコに取るか相談。「滝に打たれながら降りるとオモロいやろな」とゆうことも支点選びの判断基準になるが、他にも ロープの回収のしやすさ・滝の水圧に耐えながら空中懸垂でけるか…等なども判断基準となる、みたい。結局この滝は下から見て左の水流をたどって降りた。下3分の1くらいから滝の本筋に入ってみた。水圧がエゲつない。水流に頭がガクガク揺れる。コレだけの高さ(30m弱)の高さのある滝を水に打たれながら降りるっちゅうのは…もちろん怖さもあるが、怖さ以外の何か…があり、気持ち良さ・心地よさが湧いてくる感じ。そういや、漁業か何かで「水をかけて魚を興奮させる」とゆうのを聞いたことがある。それと似てんちゃう!?魚も人も一緒かも。
小降りやった雨がダンダン本格的になってきよる。
貴船ノ滝 小山伏さんの懸垂
(写真をクリックしたら ごっついのん見れるで)
貴船の滝でメジャーな滝は終わりかな…と思ってボチボチ降りていくと両側の壁がドンドン立ってくる。ゲゲ。もぉ引き返せないかも。懸垂を繰り返してダイブもして降りていく。水線がグニュっと曲がって壁も立っとって先が見通せない。…そういや似た光景を見たことがある。思い出した。ごっつ大雨降った時に蓮の香肌峡を麻ヤンとカヤックで下った時や!あの時も先が見通せなんだ。でも あの時は舟を置いて偵察に行けたし横の道に上がることも出来た。でも今回、これ、ここ、もぉ引くに引けないんちゃうん。しゃぁない。根性と気合で行くしかない。
小山伏さんが「ここ行けるかなー」とか言いながら背中側を岩にあててクライムダウンしてく。根来さんも運動靴で同じ様にクリア。同じ様な体勢になる。どうも「滑って滝を落ちていく自分のイメージ」が浮かんでまう。「運動靴でイケたんやし沢靴やったら余裕でイケル筈。」と自分に言い聞かすが なんでか二の足が出よらん。グズグズしとると根来さんが下から合図(身体の向きを反転させろ)。そか、騎乗位はダメなのね。正常位で岩とガツンと向き合わないといけないのね。よし。向きを変えて足でホールドを探るが なかなか見つからん。「コレ引っかかるかなー」と…弱気にいくとドレもコレも滑る気がしてまう。ええ、もぉ、ええ。「イケルやろ」ってことにして足を引っ掛けて降りていく。滑らんで降りれた。はぁ〜〜〜ぁ、良かった。
キツなってきた雨のせいか 水流が茶色く濁ってきとる。水位は今んとこ さほどでもないけど…、これ、水位あがってきたらヤバいやん、逃げるトコないど。
懸垂・クライムダウンを繰り返して降りてく。それにしても小山伏さんって猿みたいな身のこなしやなぁ。そういや今までに2度ほど会ってたけど一緒に登ったり降りたりって初めてかも。
魚止めの滝に行くまでに何度か懸垂を繰り返したが、その内の一回、結構ズコンと落ちてるとこがあって、最初は水流の脇を降りとってんけど、高さ半分過ぎてから本流に突っ込んでみた。んががががーー、滝に押しつけられるぅ、なかなか降りていかーん、抑えつけられとるからきゃー???くそー。脇にまた戻んのも悔しいし(戻ろう思ても無理やったかもしれんけど)必死こいてザイルを送って降りる。なかなか下に着かん…。うぅ゛ーーー…と思ってると着いた。ほぉーーーー。もぉフラフラ。よろけながら滝下から離れる。根来さんに「俺どないなってました?」て尋ねると「横になりかけとった、水に抑えつけられとる感じやった」とのこと。はーーー、ちょっと無謀やったかも!?小山伏さんに本流入れ入れと合図するが全く入らない。オトナだー。君子危うきに近寄らず。
魚止めの滝あたりまで水線を降り そこで降渓を打切ってハイキングコースをたどって車に戻る。
貴船の滝より下はハイキングコースからは見えないトコロ。「遡行図から抜けてる」とのこと。あの曲がったゴルジュの濁った連瀑光景は しばらく忘れられそうにない。もう少し増水していれば魚止めの滝から下をカヤックで行っても楽しげ。長い滑り台あるもんねー。
帰り道、ラーメン屋で大食いタダ食いに失敗。王寺駅に22時半に降ろしてもらい24時過ぎに自宅着。
根来さん・小山伏さん ありがとうございました。暴飲暴食を慎み、細く長く生きましょう!エイエイおー!
作成 2002年8月5日
更新 2002年10月31日
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