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前泊でテン泊。さぶい、さぶい、さぶいーーっ。
私の15年以上前の年代モノ寝袋は薄くてヤッてられない。
あー、もぅ新しいの買うーっ。
朝、天気予報ハズレ。雨と言うてたけど青空
見えてる。日頃の行い◎。村営バスの運転手さんが「この先は行き止まりやでぇ」と
教えてくれる。その割りには車がちょこちょこ行き交い、みんな不思議そうに見てい
く。この秋寒いのに、ハダカになって着替えてる人がいる・・・、という顔で。
車脇から川に降りると大きな舟ノ川本流に出た。対岸には「大谷」の入り口が見える。
しばらく行くと開けた場所に出て、大きめの滝に出会った。そこで右岸のあまり
急じゃない山斜面を使ってロープ使い講習(鎌田講師による)を受けることに。・・・
ここから、私の表情が曇り出したんやと思う。
まずは8の字結びから。それから
セカンドビレイの仕方、懸垂下降の仕方・・・。ふむふむ、と聞いてるけど新しいこと
満載でいっぱい・いっぱい気味の私。鎌っちゃんがちゃっちゃとして見せたのを「ほ
な、して」と言われ、「えーっと、うーんと・・・」。見るのとヤルのとはリンクしな
いもの。一つ一つが遅いわ、なんか間違えるわー・・・・。鎌っちゃんは呆れてはる。何
とかその場で練習し、今後に活かす事を誓う。この時点で、憔悴度・20%。
その 滝を苦労して巻き、苦労の果てで最後に「懸垂下降して降りよか」と。先に鎌っちゃ んが降りて、残された時の孤独感と不安感は紛れもない「初心者」。それでも何とか 降りれた。ふぅ〜。憔悴度・40%。そこから導水路脇を対岸に渡るのに鎌っちゃんを ビレイする事に。鎌っちゃんの説明がよく理解できてなくて怒られる。憔悴度・瞬間 的に120%にupする。が、遡行は続くので50%まで無理やり下げてみた。また河床ま で懸垂下降で降りる。憔悴度・70%。
そこから少し行くと、な、なんと、デッカ イ滝がーーっ!!これが「大谷滝」なのかぁ〜!!見上げると落ち口からサァサァと水が 落ちてくる。水の落ちる時の風で寒い、寒い。高くてダイナミックな滝だけど、幅は 狭く、女性的な滝だと思った。ほんとにキレイ。
あまり登ってないけど、私の 「ロープ講習」で時間を食ったため、時間切れ。ピストンで降りることに。下山道は 割りとはっきりした道も通れ、ラクに降りれる。
そして、この日のクライマック
スがやってくる。ロープワークを練習した後に巻いた大きな滝を懸垂下降で降りるこ
とにー・・・。上から滝を見下ろしただけで足がすくむ。鎌っちゃんが「こーして、
あーして、こーするんや」と言い残して先に行ってしまう。鎌っちゃんは楽し過ぎて
オタケビを上げてる・・・・・。
次に私が降りる番。ザイルを渡している支点になる
木を廻り込んで超えると、もぅ足を付く場所はナイ。ATCに付いているザイルを離す
と落ちるの・・?と思うとそのザイルを持つ手に力が入る。覚悟を決めるまで、何回も
「こわい、こわい」と小声で言うてた。でも「えーいっ、行かなあかんのじゃー」と
覚悟を決めて木に抱きついて廻り込むーーっ。 がしかし、・・・あり?セルフビレイ
が取れないーーっ。セルフビレイに使ってたテープスリングが短すぎたらしく、木に
相当近づいてカラビナから外さないといけない。体が上がらないとセルフビレイは取
れないのに足場もないし、片手はザイル握ってるし、どないしたらいいのーー!?鎌っ
ちゃんに状況を伝えるが、滝に消されて届かない。闘う事20分ぐらい・・かな、何とか
取れて降りて来れた。私はオタケビを上げる事はなかった。言うまでもなく、憔悴度
・MAX100%。鎌田講師、「おつかれさーん」と羊羹を下さった。
全力を使い果た
し、ヘコヘコと歩いて本流まで降り、ヘコヘコと車まで行きつく。ユラユラと温泉に
入り、フラフラで帰途につく。
帰り道、運転が出来ないのは勿論のこと、口数も
減り、鎌っちゃんには申し訳なかったです。どぅもありがとうー。おかげ様で懸垂下
降は覚えれたように思います。あと、テープスリングは長めのが要るわー、って事も
勉強になりました。教えてくれて、本当にありがとう。
とよのか(絵も)
作成 2002年11月8日
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